川下コレクションは、川下由太郎氏が30年以上にわたって採集された化石コレクションです。中でも北海道産アンモナイトのコレクションは質・量ともに我が国最大です。コレクションの中には、新種のもとになった標本(模式標本)も多く含まれています。

川下由太郎氏は、1939年2月8日青森県下北郡(現・むつ市)田名部町に生まれ、中学校を卒業後、1963年に北海道の三笠市内の炭鉱に勤務されました。1991年に炭鉱が閉山してからは、ハンターや野外事業のガイドに従事されていましたが、2000年12月24日に交通事故により逝去されました。

 川下氏は、1960年代はじめからアンモナイトを採集するようになり、新種や時代決定に重要な種類のアンモナイトを多数発見し、北海道の白亜紀生層序の確立に大きく貢献されました。

 本データベースは川下コレクションから300標本のみを公開していますが、コレクションは膨大ですので、今後もデータを追加していく予定です。なお、川下コレクションを紹介した特別企画展「化石の美と科学」(2001年)の内容を、バーチャルミュージアムで見ることができます。

■特別企画展「化石の美と科学」( 2001/12/4 - 2002/2/17 )
http://www.kahaku.go.jp/special/past/fossil/ipix/index.html



川下由太郎氏、三笠市・幾春別川上流の上一の沢にて
(1977年11月中旬)

川下由太郎氏、カナダ・クイーンシャロット島にて
(1997年10月3日)


 北海道からはこれまでに500種類以上のアンモナイトが見つかっていますが、これらは白亜紀中頃(バレミアン期)から白亜紀末期(マストリヒチアン期)までのものです。白亜紀のアンモナイトは、アンモナイト、アンキロセラス、リトセラス、フィロセラスの各亜目に分けられます。アンモナイト亜目はさらにアカントセラス、ホプリテス、デスモセラス、ハプロセラス、ペリスフィンクテスの各超科に分けれますが、後2者は北海道からの産出記録はありません。アンキロセラス亜目はツリリテス、スカフィテス、ドウビレイセラス、デシャエシテスの各超科に、リトセラス亜目はリトセラス超科とテトラゴニテス超科に分けられます。フィロセラス亜目はフィロセラス超科のみを含みます。